なぜ診断するのか?
それは治療するためです。
正しく治療するためには正しい診断が必要です。
まず考えなければならないのは、症状が局所性なのか、中枢性なのかを見分けるのです。
局所性というのは
① 原因がはっきりしていること。
② 炎症所見があること(熱感、腫脹、発赤、疼痛、発熱)
③ 痛みの部位が変動しない。1点の痛み。
言葉が難しいのでやさしく解説します。
問診して、思い当たる原因を訊ねていきます。
「よく分からないけど、いつの間にか痛くなってきて・・」というのははっきりしないということです。どこかで転倒して打撲したとか、足を捻挫したとか、原因がはっきりしている場合は局所性です。
その部位が熱い感じがする。腫れている。赤くなっている。熱っぽくて痛みがある。
そんな症状を「炎症」と捉えます。
痛みのある場所が、移り変わっているか、いつも同じ1点なのかを訊ねます。
ラインや面での症状は1点の痛みとは考えません。
局所性の症状については以上です。
局所性でなければすべて中枢性です。局所でもない中枢でもないということはありません。
まずは局所性か中枢性かを診断します。