遠絡療法は生体の流れを正常にするのが目的です。生体の流れといっても血液やリンパなど目に見えて分かり易いものと経絡(気)のように見えないものがあります。この経絡ラインがどの方向へ流れているのかを把握することが大切です。
十四経発揮という書籍の手足陰陽流注篇にこのような文面があります。
『手の三陰は蔵より走りて手に至り、手の三陽は手より走りて頭に至り、足の三陽は頭より走りて足に至り、足の三陰は足より上り走りて腹に入る。』
両手をバンザイした形で陽経は手の先(上)から足の爪先(下)方向へ。陰経は足趾から手の先(上)へ流れているということが書かれています。