よくある症状に「頭痛」があります。遠絡療法では頭痛を3つに分類して考えています。
まず、俗にいう片頭痛(偏頭痛)。これは「血管性頭痛」といってドクンドクンと血液が脈打つように痛みがします。放っておくと2,3日で解消するのが特徴です。これと同じ脈打つ頭痛がずっと長く続くのが群発性頭痛です。何か月も痛みが治まらない人もいます。どちらも血管のスパズムが特徴で、原因はアトラス(第1頸椎)にあると考えています。
血管性以外には「筋緊張性頭痛」といって「締め付けられるような」と表現される頭痛があります。肩こり、首コリを伴います。この頭痛は延髄から出ている副神経を圧迫されているために起こる症状です。副神経は僧帽筋や胸鎖乳突筋などの筋肉を支配しているので、前傾姿勢になりやすく、頭を後屈するのがつらくなります。
その他、「頸性頭痛」といって、首の障害から発生する頭痛があります。
同じ頭痛でも種類によってそれぞれ治し方が違ってきます。
もちろん、バットで殴られたような激痛で吐き気を伴うのは「くも膜下出血」を疑います。