「病院で治らなかった痛みとしびれの処方箋」このタイトルは恩師であり、遠絡療法の創始者 柯 尚志(コウ ショウシ)先生の著書です。多くの人たちが痛みやしびれで苦しみながら、病院では治らなかった体験をお持ちです。医師たちも痛みやしびれに対して様々な取り組みをしていますが、薬や手術では治せない症状に西洋医学の限界を感じている先生方も大勢います。限界を感じた先生は東洋医学などに目を向けますが、鍼灸の世界も一筋縄ではマスターできません。
柯先生は自らの経験から鍼灸も使わず、難しい経穴の名前や位置などを覚えなくても症状に応じた処方を遠絡療法として理論化しました。
遠絡療法を学んでいくと、鍼灸師の先生方は今まで習った東洋医学の理論がよりはっきりと認識されます。絵に描いた餅が食べられるようになるのです。どう実践していいかわからなかった理論が「こういう事だったのか」と納得できるのです。