かかとの痛みを訴える方は意外に多いのです。一人の症例から遠絡療法の考え方を解いてみます。患者さんは若い小学校の教師です。3か月前から朝起きたときに左のかかとが痛む。しばらくすると痛みがなくなるのだが、また時々急に痛くなる。そのうち階段の昇り降り、児童と遊んでいるときなどにもズキズキした痛みが強くなって、整形外科を受診しました。検査の結果は異常なしと言われてどうしていいのかわからなくなって当院を受診しました。

原因が痛む部位になければ、異状なしの診断が下ります。これは中枢性の症状です。
局所性の場合は①原因がはっきりしている。
②熱感があり、腫れていたり、赤くなっていたりする。
③痛い部位が1点で変動しないなどです。
局所性以外はすべて中枢性です。遠絡療法ではこの場合は脊髄の腰部(腰髄)の圧迫か炎症などでライフフロー(生体の流れ)の流れがと滞ったり、詰まったりしているものと考えます。
この患者さんは当院を受診して遠絡療法の腰髄治療をします。4回目の施療で痛みはほぼ改善し、6回目には完全に痛みが消失しました。
その後、子供たちと毎日楽しくふざけていると喜びの声を頂きました。

検査では異常が無いと言われたけれど、症状が消えない方、遠絡療法をお試しあれ!

かかと痛