食欲の秋を迎えて、お腹周りを気にする人って多いですね。遠絡療法では肥満症をどう考えるか?柯先生は生前このように教えてくれました。

体重を減らすことに意味はない。病理病態は1、水分の代謝不良と2、脂質の代謝不良なのです。

水分の代謝不良は水分の蓄積症状ですから、むくみ(浮腫)があり、腎動脈の血流量が減って腎機能の低下を招いています。当然治療は水分の摂取制限、流れが悪いので12時間絶食や1回の吸収をオーバーしないように少しずつ(一口20CC)しか飲まない。冷たいものは飲まないなどの指導が必要です。そして腎機能改善の遠絡療法をします。

脂質の代謝不良は脂質の蓄積症状です。不整脈やリフォーマ、皮下脂肪、動脈硬化などで診断でき、エネルギーが消費できないことが原因です。

食後3時間(空腹時)の運動と糖分制限が必要です。特に食後3時間から糖分を取ると渋滞を起こすので要注意です。3時のおやつは我慢した方が良さそうです。